2019.12. 4
» マーク・フェルとリアン・トレナー
It is a poor sort of memory that only works backwards (Lewis Carroll, "A-dressing the White Queen")
後ろ向きにしか働かない記憶なんて、ずいぶんと貧弱ね。(ルイス・キャロル「鏡の国のアリス」)
マーク・フェル+リアン・トレナー
mark fell + rian treanor
トーク+ライブ
talk + live
2019年12月10日 (tue) 18:00~20:00
12号館1Fビデオアトリエ
time, structure, process
時間、構造、プロセス
"there are both points of contact and departure between mark fell and rian treanor. working with algorithmic systems and sound synthesis both artists have established their own unique methodologies that simultaneously explore and extend the relationships between conflicting ideologies, aesthetics and vocabularies. here the two artists engage in a dialogue about their histories, approaches and interests with a focus on sound in relation to time, structure and process."
マーク・フェルとリアン・トレナーの仕事においては、接点も相違もああります。二人ともアルゴリズムシステムとサウンドシンセシスを扱っていますが、対立するイデオロギー、美学、表現法の関係を探求し、拡張し、独自の方法論をそれぞれ確立しています。 今回の課外講座では、二人のアーティストは、時間、構造、プロセスに関連する音に焦点を当てて、彼らの経験、アプローチ、関心について対話をする予定です。
Mark Fell と Rian Treanor はイギリスを代表するコンピュター・ミュージック(アルゴリズム電子音響)の作曲家です。Mark Fell は、1990 年代から電子音響 ユニット SND として活躍。ソロとしても電子音楽の最高峰といわれる〈Mille Plateaux〉、〈Raster-Noton〉、〈Line〉、〈Edition Mego〉といったレーベルから数々 の作品をリリースしており、実験性を兼ね備えたミニマルなグリッチ音で、"マイクロスコピック"(微細)という概念を打ち出すほどきめ細やかなサウンド が特徴的なアーティストです。2018 年度、武蔵野美術大学訪問教授として「アートや音楽におけるパターン生成システムの応用」のワークショップを行い ました。Rian Treanor は、クラブ・カルチャー、実験芸術、コンピューター・ミュージックの交差点を再考し、解体された要素と連動する要素の洞察に満ち た音楽を提示します。2015 年にファースト 12"「Rational Tangle」と〈The Death of Rave〉のセカンド EP「Pattern Damage」でデビューを果たし、〈WARP〉のサブ・ レーベル〈Arcola〉は 2018 年に彼のシングル「Contraposition」でリニューアルしました。〈Planet Mu〉のデビュー・アルバム『ATAXIA』はハイパー・クロマチッ クな UK ガレージと点描のフットワークを再配線し、UK アンダーグラウンド・クラブ・ミュージックの破壊的で不可欠な新しいサウンドとして確立される。
今回はマーク・フェルとリアン・トレナー両氏の日本ツアーの一環として武蔵野美術大学でのレクチャーコンサートを行います。 Mark Fell は12月5日(木)東京 SUPER DOMMUNE、6日(金)大阪 CIRCUS、7日(土)東京 神楽音、13日(金)大阪 Club Daphnia、14日京都・上賀茂神社(REITEN 企画)15日(日)東京 SOUP に出演します。Rian Treanor は12月5日(木)東京 SUPER DOMMUNE、6日(金)東京 WWWβ、13日(金)大阪 Club Daphnia、14日京都・上賀茂神社(REITEN 企画)、15日(日)東京 SOUP に出演します。
課外講座企画:映像学科 クリストフ・シャルル