TOPICSお知らせ

2011.12.14

課外講座のお知らせ

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課外講座『ドキュメンタリーと映画の"奇跡"』
講師 是枝裕和(映画監督) × 林勝彦(元NHKディレクター、映像学科非常勤講師)
日時:12/19(月) 16:30~
会場:武蔵野美術大学 1号館104教室
対象:全学科、一般の方
受講料:無料
主催:映像学科研究室
最新作『奇跡』が公開されて間もない是枝裕和監督は、兄弟や親子、夫婦、生者と死者など、解り合えることを願う人々をデビュー以降、一貫して描いている。映画のなかの人々は願いを持つことで悩み傷つくが、同時に、逞しく美しくもなってゆく。
そしてその物語に触れるとき、"奇跡"とは、願いが叶ったその先に用意されているものではなく、願うことそれ自体が孕んでいるものだと気付かされる。
3.11以降の日本のなかで、映画・映像に限らず作品と呼ばれるものは今、どんな"奇跡"を願うことができるのか。

対談の相手は、是枝氏の原点であるTVドキュメンタリー時代に『記憶が失われた時〜ある家族の2年半の記録〜』でタッグを組んだ林勝彦講師(元NHKプロデューサー/映像学科二年次「ディレクター演習」担当)。
NHK時代、NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」やNHK特集「にがよもぎ・チェルノブイリ原発事故」など、科学、環境、医学、原子力の分野の番組を30年間で400本制作してきた林勝彦講師は現在、監督として自主映画「いのち~from Fkushima to our future generation」を製作している。
 世界が最も注目する映画監督である是枝裕和監督と、氏の原点を知る林勝彦氏によるドキュメンタリーと映画を巡る今講座は、芸術を志向する学生達に、人間や社会、世界をどのように見つめていくのか、問い直す契機となるでしょう。


講師略歴
是枝 裕和氏(映画監督)
1962年東京生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。ドキュメンタリー番組を多数演出するなか、『記憶が失われた時〜ある家族の2年半の記録〜』('96)(放送文化基金賞)で林勝彦プロデューサーと出会う。映画監督として『幻の光』('95)(第52回ヴェネツィア国際映画祭金のオゼッラ賞等受賞)でデビュー。以降、『ワンダフルライフ』('98)、『誰も知らない』('04)(カンヌ国際映画祭最優秀男優賞)、『花よりもなほ』('06)、『歩いても 歩いても』('08)、初のドキュメンタリー映画『大丈夫であるように−Cocco終わらない旅』('08)『空気人形』('09)など多数の話題作を発表。映画に関わらず多数のCM、PVなども製作するほか、若手監督のプロデュースも積極的に行う。11年、最新作『奇跡』が公開、BD,DVDリリース。 プロデュース作品『エンディングノート』(砂田麻美監督作品)が公開中。

林 勝彦氏
1943年東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、NHKに入局。主に科学・環境・医療番組を40年間で約400本制作。代表作はNHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」('89)、「人体〜脳と心」('93)、「人体〜遺伝子・DNA」('99)、「チェルノブイリ原発事故」('86)、「脳低温療法の衝撃」('97)など。国際モンテカルロ賞/文化庁芸術作品賞/放送文化基金本賞など受賞多数。また『記憶が失われた時〜ある家族の2年半の記録〜』('96)(是枝裕和構成)など、優秀なディレクターの育成にも注力する。東京大学先端科学技術研究センター客員教授、東京工科大学教授など歴任し、現在サイエンス映像学会副会長。武蔵野美術大学映像学科では長年「ディレクター演習」を担当している。また現在、監督作品として映画『いのち -from FUKUSHIMA to our future』を制作中。