卒業生

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竹内泰人さん

映像学科2009年大学院映像コース修了

映像作家
コマドリスト ※

「映像」をやれる場所だと思った

― 竹内さんは大学院からムサビに来たわけですが、どういう理由で映像学科を選んだのですか?

学部の頃は九州芸術工科大学で視覚心理学やプログラミングなどを専攻していました。映像制作のサークルにも入っていたのでアニメーションなども作っていたんです。それで三年生が終わる頃、まだ制作を続けていたいと思って大学院への進学を考え始めました。
進路を考えた時に、例えば映画や、アニメーションでもイラストのアニメーションだけがしたい訳ではなかったので、なんか色々やっているムサビを選んだんです。ドラマもメディアアートもあるし、大きな括りとしての映像っていうものをやれる場所なのかなって思いましたね。あとは黒坂先生が面白そうだったというか、教授としてというよりも作家として会ってみたかったんです。

― 黒坂先生に会ってみてどうでしたか?

面白かったですよ。始めの頃に、黒坂先生が「僕は何も教えない、盗め」って言っていてやっぱり作家だな、って(笑)。具体的な方法論などを教えられたというよりも、作品を作っていく上で良い刺激を受けていたっていう感じですね。

作品をダイレクトに届けたい

― 作品をYouTubeにアップロードされていますが、なぜ投稿しようと思ったのですか?

アニメーションの映画祭に行って、どの映画祭でも同じ作品が上映されていたことがあったんですね。その作品は確かによく出来た作品ではあるのですが、例えば学生の作品て、コンペに応募するとか、見てもらう環境が限られていると思うんです。
他の見せ方を探すことも必要ですし、映画祭は言ってしまえば既に誰かが面白いと言った作品を見ることになるじゃないですか。見る方ももっと色々な作品に自由にアクセスできて、そこで自分の価値観で作品と向き合えたらいいと思うんです。Webだと見てもらう/見る、っていうすごくシンプルな関係が結べるし、作品をダイレクトに届けられる分、率直なリアクションが返って来るのが魅力ですね。

― これからもアニメーションを作り続けていくのでしょうか?

そうですね、面白い映像が作りたいだけで、別にアニメーションじゃなくてもいいんです。今のところ僕にとって一番面白いのがコマ撮りということで、動かないものが動く、あり得ない現象が起きる、手法はみんな知っているのに、動いたように、生きたように見える。それは見る側の想像力や理解力だと思っていて、そこが一番面白い。いわばマジックを見せているような感じです。
今はもっとたくさんの人にコマ撮りの楽しさを伝えたいですね。

01平野太呂|ファトグラファー‘97卒
02阿由葉聡子|(株)テレビマンユニオン‘05卒
03新井風愉|映像ディレクター‘02卒
04橋本典久|メディアアーティスト‘98卒
05DJぷりぷり|イベントオーガナイザー‘10卒
06フルタハナコ|キャラクターデザイナー‘01卒
07竹内泰人|映像作家‘09院卒
08塚根潤|漫画家‘04卒

コマドリスト(コマ撮りを愛して止まない人)として大学院在籍時よりコマ撮り作品を制作する。YouTubeに「オオカミとブタ」を投稿し、10日あまりで100万回以上再生される。

※2009年映像学科研究室パンフレット
『卒業生インタビュー』より転載
肩書き、所属等は掲載当時のまま