卒業生

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新井風愉さん

映像学科2002年卒業

(株)ロボット コミュニケーション・プランニング部勤務 ※

― 現在はどういう形でお仕事をなさっているのですか?

今はコミュニケーション・プランニング部っていうところに所属していて、僕はそこで映像全般に、CMとかたまにPVとか、映像のディレクターとして仕事をしてます。

― 学生時代とっていた授業。選択の組み合わせについて考えていたことはありますか?

結構早い段階でアニメーションが向いているなってことには気付いたからアニメーションを中心に選択して、他に考えたのは3DのCGの技術とかちょっと必要だと思ったのでCGの基礎とかやったなぁ。あんまり為にはなんなかったけど(笑)。一応3Dのソフト触って…。写真も撮れると便利だなーとか思ったのでカラー写真基礎とか。でもまぁやりたいのはアニメーションの授業で、それ以外は自分の制作に役に立ちそうだなーって授業を選択しました。

― 現在から振り返ったとき課題や作品制作が今の自分にもたらしたものはありますか?

そうだなぁ。アニメーションの授業で紙に書いてアニメーションさせるっていう課題があって、撮影に白黒カメラで階調の全然出ないQARっていう機械を使ったんだけど、それやったときにまず細かい作業というか緻密に映像を時間軸で作っていくのが楽しくって。プラスそういうお題に答えるみたいなのも得意だってことに気づいて。そのへんかな。なんかCMとかもそういうもんでさ、すごく制約あるんだけれども上手くクリアするとすごい作品になるから。おもしろい。
課題は結構ちゃんと制約つくってやった方が面白いし、的を絞ってなにか能力が育ったりする気がするのね。なんかやっぱ制約ないから自由でいいっていうのはホントは違って、写真の授業だったと思うんだけど黒いボードに写真をコラージュして作品にしなさいって課題があった時に、誰かが赤とかオレンジとかでもいいんですかって聞いたの。そのときにその黒いボードのなかでやったからといって作品が窮屈になるわけじゃなくって、そこを利用して魅せる、創造性を発揮するっていうのが作品制作だっていう話があって、なるほど~って思いましたね。

― なるほど1つ見つけたわけですね。じゃそのあたりで制作前のイメージと実際制作してみて変わった部分とかありますか?

高校時代にさかのぼると、映像学科に入ろうって考えてたときには漠然と映画みたいな、ドラマみたいなものを作りにいくんだろうなって、それはそれで楽しそうだなぁって思ってたんだけど。1年のビデオの基礎の授業でビデオ作品とか作った時、そんなに新鮮じゃなくって今まであるものを作っているっていう感じで。
その頃に別の授業で、全然アニメーションじゃないんだけど古今東西の面白い映像を見せる授業で、なんだこんなにすごい自由に映像って作れるんだなぁと思って。そういうの見ちゃうとさ普通にドラマとか作る理由がないというかなんか別にそれに縛られる必要ないんだって。

― 学生時代考えていた将来像と今現在の仕事と比べてみてどうですか?満足度とか?

在学当時はCMとか好きで、PVとかもすごい好きでそういう商業映像がホントに好きだったの。だからゆくゆくはそういうところで仕事ができればいいなっていうくらいに考えてたね。
満足度はね、う~ん。いままでやれてる仕事の満足度は結構低いかな。まだやっぱり制約に負けちゃってる部分がある。職種としてはかなり向いている職種に就けているなという部分はあるんだけどね。広告という制約の中でどれだけ自分のアイディアを膨らませられるかということと、実際の制作においてそのアイディアなり、企画をいかにイメージ通りに作れるかをもっと追求したいですね。

― じゃあ、これからやりたいことはどういうことですか?展望というか。

自分なりに満足度の高い作品を作れるようにするってことですね。そうすると単純に見る人が増えるし、仕事も増えるだろうし。うれしいし。モチベーションあがるしね。
あと一番最近やったのがauのwebサイトで新作紹介の映像のディレクションしたんだけど、結構面白くて。サイトが全部実写の映像で構成されてて、触ると動く実写映像っていうのはまだちょっと新鮮だからね。普通のテレビサイズより大きい画面でもきれいに見えるからね。今は。そういうのもあって最近はwebの映像が面白いね。

― そういう意味ではアニメや実写とかのジャンルっていう横の幅も広いけど、今のwebのお話のようなテクノロジーの進歩の早さという縦の幅(フィルムからwebの動画といった)があって、なんかやっぱり広いですね(笑)。

そうだね。すごく広いよね。映像っていうのが。時間軸がない表現もあるし。写真とかも映像に入れちゃってるからさ。インスタレーションとかもあるしね。そこで自分の視野が広がるよね。結局また戻ったんだけどね。今んところ時間軸がちゃんとあって、画面があってっていう映像が面白いんだけど、それがwebで出来るというのがちょっと今は面白いかな。しかもwebだから見る側の意思で時間を逆方向に進んだりとか、飛んだりとか出来るっていうのでなんか面白い表現とかどんどん出来るようになる思う。
でも1回視野が広がったことはすごい大事だったもんね。経験として。確かに今もドラマ的なカット割がある実写の映像撮ったりするけど、ホントに初期の実験映像とか、例えばフィルムに直接画描いて映像にしちゃってもいいみたいな、そっから映像作っているから、ドラマ的なものを作っても発想があんまりドラマだけに縛られてなくていいっていうのはあるね。ジャンルでカテゴライズしてこっからここまでとか決めないで本当はもっとやっていいって気がする。ホントは出来るっていうね。そういうところでやっていけたらおもしろいよね。

2007.05.28 聞き手・三本松 淳

01平野太呂|ファトグラファー‘97卒
02阿由葉聡子|(株)テレビマンユニオン‘05卒
03新井風愉|映像ディレクター‘02卒
04橋本典久|メディアアーティスト‘98卒
05DJぷりぷり|イベントオーガナイザー‘10卒
06フルタハナコ|キャラクターデザイナー‘01卒
07竹内泰人|映像作家‘09院卒
08塚根潤|漫画家‘04卒

2002年に映像学科を卒業して、TVCM・CG・アニメーションの制作会社、株式会社ロボットに入社。小学生の教材ビデオから映画「KILL BIL」の劇場予告やタイヨウのうた」のエンディングアニメーションを手がけるなど、映像ディレクターとして幅広く仕事をされています。 ※

※2007年映像学科研究室パンフレット
『卒業後までイメージする』より転載
肩書き、所属等は掲載当時のまま